ペンギンもう少ししたら春ですけど?
2026年も早くもひと月が過ぎたというのに、今更、2025年新語・流行語大賞にもノミネートされたチャッピーに代わり人力生成による冬期アニメ総覧&リンク集なるあらゆる意味でオールドメディア。新規アニメ化作品の一部については覚書があったりなかったり、続編については基本割愛。『 』書きの後の( )内の数字は追記がない場合は当該作品のTVアニメシリーズの放送開始年、または放送期間です。表記ブレ御容赦。記載内容の正確性無保証。敬称略。
- 青のミブロ 芹沢暗殺編/[続][漫画]
- 悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される/[Web小説]
- https://akudeki-anime.com/
- クソアニメ候補作。婚約破棄された悪役令嬢は転生者で追放されたのをいいことに新しい男とよろしくやる話。筋書が虚無で作画も虚無。ほぼ無味無臭だが悪役令嬢の悪役ムーブが王太子の婚約者として正しい行いだったと言い訳されていることで転生設定が完全に殺しているところが悪い意味で特徴的。悪役令嬢が行いを改める必要がないのであれば、転生者に中身が入れ替わるという実質的な改心イベントが不必要になり、例によって悪役令嬢要素は検索ワードとしての価値しかなくなっている。制作はスタジオディーン。『Re:Monster』(2024)、『マジック・メイカー ~異世界魔法の作り方~』(2025)他、近年は安定してクソなろうアニメを量産する名門。今期は本作の他、『死亡遊戯で飯を食う。』『異世界の沙汰は社畜次第』の制作も行う。
- 有栖川煉ってホントは女なんだよね。/[Web漫画][AnimeFesta]
- https://arisugawa-ren.af-original.com/
- AnimeFesta枠。男装女子もののカジュアルエロアニメ。
- ×アルネの事件簿/[ブラウザゲーム]
- https://arne.asmik-ace.co.jp/
- ヴィクトリアンゴシック調のミステリー。探偵だった父が殺され、天涯孤独となった少年と探偵を名乗る吸血鬼が出会う物語。原作は『殺戮の天使』(2018)と同じゲーム配信サイト『ゲームマガジン』で配信中の謎解きゲーム。制作はSILVER LINK.。監督は『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』(2020)の井上圭介。PVからして神作画は期待できないが、ヴィクトリアンゴシックに怪異に探偵というテーマは鉄板。但し、“やって面白い”を“観て面白い”に変換する難易度は高い。
- アンデッドアンラック ウィンター編/[漫画][TVSP]
- アンドロイドは経験人数に入りますか??/[漫画][デレギュラ]
- https://hanisuka.deregula.com/
- デレギュラ枠。バリキャリOLが手違いでエロいロボ子(違法)を購入してしまう百合エロアニメ。『デレギュラ』はComicFesta/AnimeFestaの運営会社のウェイブがComicFesta外のエロマンガも広くアニメ化していこうというビジネス商材。
- ○違国日記/[漫画]
- https://ikoku-anime.com/
- 交通事故で両親を亡くし、突如天涯孤独となった15歳の少女を厄介者扱いする大人たちの群れから救い出したのは人見知りの小説家だった。彼女の“大人らしくない”生き方は少女にとってまるで違国の孤独な女王のように見えるのだった……原作漫画は『さんかく窓の外側は夜』(2021)のヤマシタトモコ。監督は『デュラララ!!×2 承』(2015)で監督補を務め、本作が初監督となる大城美幸。制作は『柚木さんちの四兄弟。』(2023)、『夏目友人帳 漆』(2024)の朱夏。
- ×異世界の沙汰は社畜次第/[Web小説]
- https://iseshachi.com/
- リーマンBLを転生なろうでやったらこうなった。多分史上初の転生なろうBLアニメ。監督は『佐々木と宮野』(2022)、『ただいま、おかえり』(2024)の、スタジオディーンBL担当、石平信司。
- イチゴ哀歌/[Web漫画][AnimeFesta]
- https://ichigo-aika.af-original.com/
- AnimeFesta枠。非実在ギャルもののカジュアルエロアニメ。
- うるわしの宵の月/[漫画]
- https://uruwashi-anime.com/
- 王子(男)×王子(女)のハイスクールラブストーリー。イケメンしか見たくない顔面至上主義者向け作品。原作は『ひるなかの流星』(漫画,2011-14)のやまもり三香。同作の実写映画版(2017)は、2025年に二股不倫で大河を降板させられた永野芽郁の初主演作。『映画 からかい上手の高木さん』(実写,2024)では高木さん役も。LINE不倫しながら高木さんを演っていたと想像すると熱い。まあ。おそ松よりはマシですが。
- MFゴースト (3期)/[続][漫画]
- エリスの聖杯/[Web小説]
- https://eris-seihai.com/
- 今まさに断罪されんとしている貴族令嬢と、かつて無実の罪により断頭台の露と消えた悪役令嬢の亡霊が出会う、ざまぁ系令嬢なろう。建付けは現在と過去のW悪役令嬢に安楽椅子探偵の配役を掛け合わせたミステリータッチのハイファンタジーで、コミカライズ版は作画担当の漫画家のタッチが原作のトーンとミスマッチで互いの魅力が対消滅を起こしている。アニメでは“誰が彼女を断頭台に送ったのか”というミステリーの要素をシリアスにしっかり描ければワンチャンある作品。
- 炎炎ノ消防隊 参ノ章 (2期)/[続][漫画]
- お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~/[Web小説]
- https://okiraku-ryousyu-anime.jp/
- クソアニメ候補作。典型的追放なろう。火・水・風・土のいわゆる四元素魔術の他、癒し、盗み、変質、幻惑、洗脳、鑑定、傀儡など、ポケモンの属性並みに多様な魔術体系を持つ世界で、最も不遇な魔術とされる“生産”系魔術の適性があった為に辺境の領地に追放された侯爵家の四男坊の短パンショタに転生した主人公がクラフトゲームして無双する。さすがです領主様。魔術適正は遺伝し、貴族の血筋には四元素魔術に適性があることが多い→(中略)→生産系に適性がある主人公が差別的待遇を受ける、という流れは一見因果関係が成立しそうにみえるが、適正を重視するということは言い換えれば生まれではなく才能で人を評価するということであり、貴族制(血縁主義)とは相性が悪いという点に気がついていなそうな作者が怖い。“何らかの才能に目覚めた主人公が貴族(特権階級)の仲間入りを果たす”というという立身出世ものを裏にした設定と言えるのだが、命題が真でも裏は必ずしも真とはならない。まあ、追放なろうは大体アッパラパーな理由で追放されるんで、そんな細かいことは考えてないと思うけど。制作はかの大作画崩壊アニメ『惑星(ほし)のさみだれ』(2022)のNAZ。久しぶりのTVシリーズアニメ。PVから既にその片鱗を伺える期待作(?)。
- 幼馴染とはラブコメにならない/[Web漫画]
- https://anime-osalove.com/
- 幼馴染をテーマにしたマガジン系ハーレムラブコメ。小悪魔系ロリと褐色スポ娘もいるよ!
- 【推しの子】 (3期)/[続][漫画]
- 穏やか貴族の休暇のすすめ。/[Web小説]
- https://odayakakizoku-pr.com/
- クソアニメ候補作。ファンタジー世界からファンタジー世界へ転生するという、小説家になろうを過学習したAIが書いた様なブロマンスなろう系が原作。男同士の濃い友情がテーマというなろう系アニメではちょっと珍しい題材で、何故か今期はBLっぽいなろう系が本作の他『異世界の沙汰は社畜次第』、『最推しの義兄を愛でるため、長生きします!』と揃い踏みしている。どういうことなの? 制作は『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』(2025)、『ふたりソロキャンプ』(2025)のSynergySP。近年、話題のクソアニメを次々と生み出している界隈のヒットメーカー。
- 「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい/[Web小説]
- https://omagoto.com/
- クソアニメ候補作。今期の勇者シリーズの一。希少スキル“反転”を持ち、神託により勇者パーティーに加わることになった少女が、なんだかんだあってパーティーから追放され、なんだかんだあって覚醒し、なんだかんだあって百合ハーレムパーティーを結成して第二の人生を歩む。例によって追放のくだりに必要性を感じられない追放なろうだが、主人公が被虐体質っぽい少女ってところが特色で、ダーク百合ファンタジーという珍しい題材だけに意外とハネるかも知れない。制作は『オリエント』(2022)、『暴食のベルセルク』(2023)のACGT。クソアニメ制作会社としては中堅といったところ。監督は『名探偵コナン』(1996)の現監督、鎌仲史陽。マジですか。けど何故か「カマナカノブハル」とカタカナ表記でクレジットされている。
- お前はまだグンマを知らない 令和版/[続][Web漫画][AnimationID]
- カードファイト!! ヴァンガード Divinez 幻真星戦編/[続][TCG]
- かぐや様は告らせたい 大人への階段/[続][漫画][TVSP]
- #神奈川に住んでるエルフ/[Web漫画][AnimationID]
- https://animationid.com/kanael/
- “AnimationID”は大日本印刷とImagica Infosが開発した、漫画を文字通り直接アニメ化する“ライトアニメ”という手法を使った作品群の発表ブランド名。出来上がりはアニメ未満の作品で、どちらかというとジャンプが販促に使っているボイスコミックに近い。商材としては前身の“ライトアニメ”が2022年から、“AnimationID”ブランドでは2024年から提供されている。ちなみに今期2期が放送となる『聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました』の「アニコミ」も、同等の手法で作られた作品群のブランド名。作品の内容は、逆転生の日常系とありふれた作品だが、今作が初めて既存の放送枠、具体的にはテレビ神奈川のローカル番組『猫のひたいほどワイド』内で放送される、いわば『ちいかわ』(2022-)形式の放送形態のメディアミックス企画で、恐らく商材として初めて売れた作品。今のところアニメとしてはクソにも値しないゴミアニメだが、今後需要が拡大していくかどうかは注視したい。
- カヤちゃんはコワくない/[Web漫画]
- https://kayachan.com/
- 幼稚園児のカヤちゃんは、ブランコを独り占めしたり、他の子の読んでいる絵本を取り上げたりするちょっと困った子。だがそれにはとんでもない理由が隠されていた。実はカヤちゃんは並外れた霊能力で、周りに忍び寄るおばけを人知れず殴り倒していたのだった! 日本のHENTAI共におなじみkawaii最強もの。原作漫画はジャンプスケアの要素が強いホラーではあるが、カヤちゃんが最強すぎるのでタイトル通りそれほどコワくない。『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』(1994-95)っぽくもあるが、カヤちゃんの成長もテーマとして描かれるのが特徴。制作は『凍牌~裏レート麻雀闘牌録~』(2024-25)、『アラフォー男の異世界通販』(2025)のイーストフィッシュスタジオ。しかも今期は『うるわしの宵の月』との掛け持ちとなる。なんだか期た…不安しかない。
- 貴族転生~恵まれた生まれから最強の力を得る~/[Web小説]
- https://kizoku-tensei.com/
- クソアニメ候補作。「小説家になろうで検索すると何故か検索上位になるタイトルを考えて」ってAIに頼んだみたいなタイトルだな! 貴族に転生して恵まれた生まれから最強の力を得た主人公が世直しをするド直球なろう系。タイトルもそうだが主人公のビジュアルも見たことある…というか流行ってんのか?青髪ショタ。制作のCompTownは2020年設立の新興制作会社。同社制作の『サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話』(2025)はなろう系メタと経済小説を掛け合わせた独特の風味があり楽しめたが、本作は良いところ虚無アニメ止まりだろう。
- ▲綺麗にしてもらえますか。/[漫画]
- https://kinishite.com/
- 原作は『さんかれあ』(2012)のはっとりみつる。熱海を舞台にした、2年より前の記憶がないクリーニング店店主の女性と周囲の人々との交流の日々を描いた日常系ドラマ。制作は『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』(2024)、『不遇職【鑑定士】が実は最強だった』(2025)のオクルトノボル。ストーリーは気持ち悪いが作画は謎に良いという印象の作品が多い。作者が「観光地で暮らしている人々の日常を描きたい」と拘りを持って描く熱海の日常風景をアニメでも表現できるかが見所。
- ゲルぴよ/[玩具等]
- https://gelpiyo.com/#animation
- 素材メーカー「タイカ」のオリジナルキャラのアニメ化企画。
- 拷問バイトくんの日常/[Web漫画]
- https://goumonbaitokun.com/
- 拷問が合法化された世界で拷問会社のバイト君の日常を描く中二病女子向けダークコメディ。なんか同人っぽい作品だなぁと思って調べたら元々同人誌として発表された作品だった。
- ゴールデンカムイ 最終章/[続][漫画]
- 最推しの義兄を愛でるため、長生きします!/[Web小説][AnimationID]
- https://animationid.com/saioshi/
- AnimationID印のインスタントアニメ。転生ショタBLに推し活要素を加えたなろう系。
- 時光代理人 -LINK CLICK- 英都篇【日本語吹替版】/[続][オリジナル][中国]
- △死亡遊戯で飯を食う。/[ラノベ]
- https://shiboyugi-anime.com/
- 少女《プレイヤー》たちが賞金を目当てに様々なデスゲームに挑む世界で、プロのプレイヤーとして生きる少女の話。萌える『賭博黙示録カイジ』(漫画,1996)。制作は『ギャグマンガ日和GO』(2025)のスタジオディーン。
- シャンピニオンの魔女/[Web漫画]
- https://champignon-pr.com/
- 自らが触れた場所に周囲の“毒”を吸収分解するキノコを生やす、歩く腐海な魔女が主人公の正統派ファンタジーラブコメ。原作は『学園アリス』(2004-05)の樋口橘。制作は『ハイガクラ』(2024-25)でやらかした颱風グラフィックスと、今作がTVシリーズアニメ初元請のQzil.la。
- 終末のワルキューレIII/[続][漫画][Netflix]
- 呪術廻戦 死滅回游 前編/[続][漫画]
- 人外教室の人間嫌い教師/[ラノベ]
- https://jingai-kyoshitsu-anime.com/
- 人間嫌いが極まって人里離れた人外女子高の教師になってしまったケモナー学園ラブコメ。
- 聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました (2期)/[続][Web小説][アニコミ]
- https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/page/original/c_anicomitv-seijo.htm
- 正反対な君と僕/[Web漫画]
- https://sh-anime.shochiku.co.jp/seihantai_anime/
- 少年ジャンプ+で連載されていた阿賀沢紅茶の漫画が原作の、オタクに優しい非実在ギャルラブコメ。このテのヒロイン像は『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』(2022,25)あたりから市民権を得たような気がしたが、地味子に優しい非実在ヤンキーラブコメは太古からあったな…と、今気が付いた。
- 葬送のフリーレン (2期)/[続][漫画]
- ○ダーウィン事変/[漫画]
- https://darwinsincident.net/
- 人間とチンパンジーの間に生まれ、人間を超える能力を持った“ヒューマンジー”を巡る本格SFサスペンス。原作は海外ドラマを意識したリアリスティックな描写が特徴で、第1話をクリエイティブ・コモンズ(表示-非営利-改変禁止)として広く公開した事でも知られる。制作のベルノックスフィルムズは2024年にKADOKAWA傘下のアニメ制作会社として創設されたばかりの制作会社で、実質的に本作を制作するために(少なくとも本作の制作を契機に)設立された会社と考えられる。代表はゴンゾ出身でdavid productionの創業者でもあるアニメプロデューサーの梶田浩司。監督はdavid production制作の『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(2012-2016)を3期(原作「Part4」相当)まで監督した津田尚克。
- DARK MOON -黒の月:月の祭壇-/[企画物]
- https://darkmoon-tba.com/
- K-POP男性グループ「ENHYPEN(エンハイプン)」と、所属芸能事務所のHYBEがプロデュースするWEBTOON作品をコラボさせたメディアミックス企画で、そのアニメ化作品。転校生の少女が吸血鬼男子に群がられる逆ハーラブコメ。…って書くとなんかゾンビパニックものみたいだな! 豆知識:ENHYPENの公式ファンダム(ファンクラブ)名はENGENE(エンジン)と言います。車か猿みたいでダ…とっても素敵ですね!
- 多聞くん今どっち!?/[漫画]
- https://tamon-anime.com/
- 伝統のアイドルものラブコメに推し活要素を加えた令和アップデート版。JKが家事代行のバイトで訪れた先が偶然推しアイドルの家で、ステージでは見せない素顔に動揺しつつも恋に発展していく…という話。“ファン”が“推し活”に言い換えられた以外のアップデートはなさそう。
- 地獄先生ぬ~べ~ (2期)/[続][懐古][漫画]
- 地獄楽 (2期)/[続][Web漫画]
- CHOPPER’s/[スピンオフ]
- デッドアカウント/[Web漫画]
- https://dead-account.com/
- 妹の治療費目的で炎上系配信者『煽りんご』として活動していたが、妹の死をきっかけにデジタル化した悪霊を祓う“電能”の力に目覚めた主人公が、デジタル時代の霊媒師として成長していく話。マガジン伝統のヤンキーバトル漫画を配信者要素で味変。リアルでは炎上系配信者ってめっきり話題にならなくなりましたが。共感を得にくそうな炎上系配信者という設定の主人公のライバル役に、ネット叩き正義マンという、これまた共感を得にくそうなキャラをぶつけてくる、毒を以て毒を制すスタイルのキャラ設定に戦慄した。何というか…マガジンらしいっちゃあマガジンらしいエッジの利いたキャラ設定ではある。
- Duel Masters LOST ~忘却の太陽~/[続][WEB漫画][Youtube]
- 天穂のサクナヒメ ココロワ稲作日誌/[続][小説][TVSP]
- 転生したらドラゴンの卵だった/[Web小説]
- https://doratama-anime.com/
- クソアニメ候補作。転生したらドラゴンの卵だった主人公が最強を目指す話。デジモンとポケモンを足して2で割ったような主人公のビジュアルが、デジモンとポケモンへの便乗と配慮を足して2で割った感じで面白い。多分ここが面白さのピークだろう。何といっても、放送1か月前に公開されたPVに主人公以外の声がついていないという有様、作品PR企画動画「ゆるキャラ大運動会」は誰得で極寒。制作は『最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える』(2024)の画狂&Felix Film。
- どうせ、恋してしまうんだ。 (2期)/[続][漫画]
- ×透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~/[Web漫画]
- https://tomeiotoko-ningenonna.com/
- 盲目の女性と透明人間の異類婚姻譚。“目が見えない”と“目に見えない”を対にしたアイデアが上手い。透明人間はスーツが命なので“スーツ監修”という珍しいスタッフがいます。制作は『なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?』(2024)、『天久鷹央の推理カルテ』(2025)と、近年、制作したほぼすべての作品で作画崩壊をしてみせ、特に2023年秋クールでは『お嬢と番犬くん』、『ひきこまり吸血姫の悶々』、『豚のレバーは加熱しろ』の3作品全ての作画が崩壊、伝説となったProject No.9。そして遂に本作では、“メインキャラクターが透明人間”という完璧な作画崩壊対策を爆誕させてしまった。正にコロンブスの卵。
- TRIGUN STARGAZE/[続][懐古][オリジナル]
- 29歳独身中堅冒険者の日常/[漫画]
- https://anime-29sai-dokushin.com/
- 辺境の村で村人の困りごとを解決しながら悠々自適な日々を送っていた中堅冒険者の主人公が、ある日、ダンジョンで行き掛けに身寄りのない少女を助ける。一人で生きていくためにダンジョンに入ったという少女と成り行きで仲間とも親子ともつかない関係になるのだが、少女には秘密があって……スローライフ系ハイファンタジーの疑似家族ドラマ。制作は『ソマリと森の神様』(2020)、『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』(2024)のHORNETS。本作が初の単独元請作品。
- ハイスクール!奇面組/[懐古][漫画]
- http://kimengumi.com/
- 懐古枠。約40年振りのアニメ化に「作者はまだ新鱈墓栄になっていなかったんだな…」と思ったり、「主題歌は秋元康プロデュースにして欲しかった…」とか古参アピールをすると、ピュールに「いるんですよね……つまらないマウントで満足する人って」って呆れられます。
- 刃牙道/[続][漫画][Netflix]
- △花ざかりの君たちへ/[漫画]
- https://hanakimi-anime.com/
- 憧れの彼に会うために性別を偽って男子校に転入した主人公の危険いっぱい男子校ライフを描く逆ハーラブコメ。アジア各国で度々実写ドラマ化され、日本では『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のタイトルで2007年に堀北真希、2011年に前田敦子主演でドラマ化♂された。制作は『星降る王国のニナ』(2024)のシグナル・エムディ(現・Production I.G)。
- ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS- (2期)/[続][スピンオフ][Web漫画]
- ×火喰鳥 羽州ぼろ鳶組/[一般小説]
- https://hikuidori-project.com/
- かつて凄腕の火消しだった男が挫折を乗り越え、“狐火”と呼ばれる謎の不審火が続発する江戸で火消しとして再起を図る。原作は直木賞作家(第166回『塞王の楯』)の今村翔吾のデビュー作。今年11月にNetflixで配信が始まった同作者が原作の『イクサガミ』(実写,2025)は早くもシーズン2制作が決まるなど好評を博している。原作の面白さは折り紙付きだが、原作の知名度に反してアニメ製作には驚くほど力が入っていない。まず制作が(悪い意味で)あのSynergySP。しかも今期は『穏やか貴族の休暇のすすめ。』『デッドアカウント』との3作品掛け持ちとなる。もちろん実際の制作期間がどれだけ重なっていたかは判らないが、少なくとも本作のPVを観る限りにおいてクオリティに期待は出来ない。ついでに公式サイトがまあまあダサい。何故か週刊少年チャンピオンのWikipediaみたいなコミカライズ版の紹介文と、25本に及ぶ各界著名人からの推薦文は必見。新店オープンの花輪みたいだよ!
- 秘密結社 鷹の爪XX/[続][オリジナル][Youtube]
- (公式サイト無し)
- 姫様“拷問”の時間です (2期)/[続][Web漫画]
- Fate/strange Fake/[スピンオフ][ラノベ]
- プリズム輪舞曲/[オリジナル][Netflix]
- (公式サイト無し)
- ヘルモード~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~/[Web小説]
- https://hellmode-anime.com/
- クソアニメ候補作大本命。怪しい新作ゲームのリンクを踏んで異世界に転生してしまった、いい年こいて(35歳・独身)ネットリテラシーゼロ、(自称)やり込み派ゲーマーの主人公が、廃設定とは名ばかりのチート設定で俺TSUEEEする。チートポイント(1)ヘルモードは成長速度が100分の1だが“無限に”成長できる。チートポイント(2)主人公が選んだ職業は最高レアの星8である(但し高レアな職業ほど低い身分で始まる“可能性が高い”)……えーっ…と、多分、成長上限の低いイージーで低レア職を選んでかつ最低身分から始めるのが一番難しいと思いますが、ヌルゲーを否定しながらヌルい設定で始めるやり込みゲーマーの山田(主人公)さん的にはどう思いますかね?いや、山田さんのプレイスタイルを否定する気は毛頭ないんですよ? ただ、世間のメインストリームがヌルゲー化しようとも鬼畜難易度のゲームはいくらでもありますし、ヌルすぎて不満があるなら縛りプレイとかすればいいんじゃないですか。つまり何を言いたいかと申しますと、「テメエには、“ヌルゲーだった”などと、3年間楽しんだゲームを否定する資格はねえ!」ということだよ! そんな原作に相応しく、制作は『聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~』(2023)、『ささやくように恋を唄う』(2024)、『鬼人幻燈抄』(2025)と、今、最も勢いのあるクソアニメメイカー、横浜アニメーションラボ。薄い内容のPVからも既にその王者たる風格を醸し出している。そして何よりも公式サイトトップのキービジュアルが既にヤバい。あれ?今、令和だよね?何だろうこの…昭和のキッズ向け作品のような味わいは。
- △北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌/[スピンオフ][Web漫画][Animatica]
- https://zakoban.com/
- 『北斗の拳』(1984-87)の拳王軍、いわゆる“ザコ”に就職した主人公が核の炎に包まれた過酷な世界で生き残るために頑張る、ザコ死にまくりコメディ。原作漫画が連載開始した当時ちょっと話題になった北斗の拳スピンオフコメディが、(多分)ファン待望の動画作品化。AnimaticaはAnimationIDと同等の手法で制作されるインスタントアニメブランドで、フロンティアワークスと動楽の協業ビジネス。余談だがフロンティアワークスは2025年9月に、例の横浜アニメーションラボを子会社化している。横アニの作画崩壊連発の裏側にはのっぴきならない懐事情があったんだね。合掌。
- ほっぺちゃん~サン王国と黒ほっぺ団の秘密~/[玩具等]
- https://hoppechan.jp/
- 主に女児向けファンシーグッズの通販を行っているサン宝石のIP“ほっぺちゃん”を主人公にしたファンタジーコメディ。
- 魔王の娘は優しすぎる!!/[Web漫画]
- https://maomusu.com/
- 魔王軍が世界侵略を止めた優しすぎる魔王の娘のドゥと、彼女の教育係として残虐非道の立派な魔族に育てようと奮闘するジャヒーのkawaii最強癒し系コメディ。
- 魔術師クノンは見えている/[Web小説]
- https://kunonanime.jp/
- “英雄の傷跡”の呪いで生まれつき全盲の主人公が水魔術で目を作ることを目指し、才能を開花させていくハイファンタジー。主人公の先天盲が“英雄の傷跡”というある種の“呪い”であるとしたら、ファンタジー世界なら“義眼を作る”ではなく“呪いを解く”って考えそうだけど?などと考えてはいけない。ただ“英雄の傷跡”という何らかの障碍を得て生まれてくる子どもがいるという設定は非常に魅力的で、障碍と引き換えに超常的な能力を得た“傷持ち”同士で生き残りを賭けた異能バトルをする、みたいな展開だとジャンプ映えしそう。当然、ゴリゴリのなろう系の本作にはそんな展開は(当面のところ)なく、主人公の盲目はファッションに過ぎない。キャッチーかつ分かりやすい設定と、展開の速さがなりより重要ななろう系では、生まれつき目が見えない人が、世界をどう認識しているかとか、日々をどう過ごしハンデをどう乗り越えているか…などと言った描写に時間をかけている暇はないのだ。さっさと目の代わりとなるものを完成させ、文字通りチートを“開眼”させてドヤる姿を読者に見せつけねばならないのだから。
- 魔都精兵のスレイブ2/[続][Web漫画]
- 真夜中ハートチューン/[漫画]
- https://mayochu-anime.com/
- マガジン伝統ハーレムラブコメ。放送部を舞台4人の個性的なヒロインとのハーレムキャッキャウフフと、その中から、昔聴いていたラジオの大好きだったパーソナリティの少女を探すというミステリー要素を組み合わせた“声オタ向け四等分の花嫁”。略称が「マヨチュー」って言うらしいですよ。キm…
- メダリスト (2期)/[続][漫画]
- mofusand/[玩具等][Youtube]
- ×勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録/[Web小説]
- https://yushakei-pj.com/
- 今期の勇者シリーズの一。ロケット商会フェス(KADOKAWA会場)。「魔王現象」と呼ばれる人類の脅威となる存在に対抗するために集められた、死刑囚で構成される懲罰勇者隊。彼らは魔王軍との最前線に何度でも投入されれ、死ねば蘇生される為、死ぬことさえ許されない。しかし蘇生する度に人間性を失い、やがては廃人となる。主人公のザイロは懲罰勇者9004隊の一員として戦い続ける。彼は何としても生き抜かねばならなかった。自らを陥れた者への復讐を果たすため……制作は『風都探偵』(2022)のスタジオKAI。今期の新規アニメ化作品中、最も作画面で期待をしている作品。
- ×勇者のクズ/[同人漫画]
- https://yushanokuzu.com/
- 今期の勇者シリーズの一。ロケット商会フェス(リイド社会場)。現在より少し未来の東京。“エーテル増強手術”によって超人的な力を得た「魔王」と呼ばれるマフィアが牛耳る渋谷の街で、魔王狩りの賞金稼ぎで生計を立てる「勇者」を生業とするヤシロが、行き掛りで勇者見習いの少女、城ヶ峰を助けてしまったことをきっかけにとんでもない事件に巻き込まれていくことになる。原作は『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』と同じロケット商会がKADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」に投稿したネット小説で、同社から書籍化されたものの第一巻で書籍化打ち切りとなり、同時に進められていたコミカライズの話も立ち消えに。しかし原作ファンであり元々コミカライズの話も自ら提案したという漫画家のナカシマ723がKADOKAWAから版権を回収しAmazonでKindle版を配信、その後、紙版(同人誌版)出版、漫画配信連載開始し現在に至る。制作はOLM。監督は『妖怪ウォッチ』(2014-18)のウシロシンジ。
- 勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。/[Web小説]
- https://yuukawa-anime.com/
- クソアニメ候補作。今期の勇者シリーズの一。魔王の部下として勇者たちを倒す任に当たっていたヨウキが、魔王城に攻め込んできた勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた話(尚、ヨウキは転生者の元人間である模様)。よくあるなろう系ファンタジーラブコメ。制作は今期放送の『真夜中ハートチューン』ほか『モブから始まる探索英雄譚』(2024)、『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』(2025)の月虹。プロデュースがStarry Cubeの藍沢亮で、主要キャストに指原莉乃×代々木アニメーション学院プロデュースの声優アイドルユニットのメンバーが多くキャスティングされている、と、まあ勘のいい好事家であれば察するところが多い作品である。藍沢亮(Starry Cube)の関わった作品は非常に山師っぽい作品が多く、アニメ作りよりもクラファンやらで金を集めるのが得意なシリーズ20周年記念作品でシリーズの息の根を止めにきたりする監督と仕事をしていたり(『コルボッコロ/サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~』(映画,2019))、日本のラノベを中国企業元請で中国向けに作ってみたり(『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定』(2022))、20年間眠りについていたIPをたたき起こして「腐ってやがる……早すぎたんだ」をリアルにやってのけたり(『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』(2021))した実績のある人物。2025年の3月にはStarry Cube、代アニ、Andraft(『チェンソーマン』(2022)の中山竜が独立創業した制作会社)共同でアニメ制作会社「Aurora Animation」を設立している。本作でのさしこPの声優アイドルグループからの声優起用もその成果のひとつと言えそうだ。けど何で主題歌は歌わないんだろう?
- 勇者パーティを追い出された器用貧乏/[Web小説]
- https://kiyou-bimbou.com/
- クソアニメ候補作。今期の勇者シリーズの一。勇者パーティーを追放される理由、堂々の第一位「何でもできる」で追放された主人公の追放ざまぁ系。制作はスタジオフォートゥー。アニメ制作の活動実績はゼロだが会社は10年前に設立されている。会社設立時からの代表取締役である今本尚志が、この10年アニメ製作に関わっていなかったというわけでもなく、幾つかの作品にプロデューサーとして関わっている。なぜ今になって表立って会社を動かし始めたのかわからないが、PVを観る限り、作画は既にヤバい。新たなクソアニメイカー爆誕の予感。
- 鎧真伝サムライトルーパー/[懐古][オリジナル]
- https://www.samurai-trooper.net/
- 懐古枠。『鎧伝サムライトルーパー』(1988-89)から約35年振りの新作。前作の焼き直しではなく、ストーリー上でも35年が経過した設定になっている。主人公たちは妖邪界の再侵攻に備えて組織された防衛特殊事案対策本部(略称・DST)で、再び侵攻を開始した妖邪と戦いながら、次世代のサムライトルーパーとして成長していく……サムライトルーパーといえば、『聖闘士星矢』(1886-89)ブーム便乗作品として、『天空戦記シュラト』(1989-90)と共に一世を風靡した作品。制作は『鎧伝』と同じくサンライズが務める。なんかこの3作品一緒くたになっていたが、(聖闘士星矢は当然として)3作品にモチーフが似ている以上のつながりはなかった。なんかふわっとした知識でサムライトルーパーの続編がシュラトだと思ってたよ。これはこれでまたピュールに呆れられる案件だな!
※TV放送・無料配信のある新規アニメ化作品について作品タイトル前の記号は期待度を表す。記号の意味は競馬新聞の予想印に準拠し「◎」は本命(今期の覇権候補筆頭)、「〇」は対抗(十分に覇権を狙える)、「▲」は単穴(覇権を狙える潜在能力はある)、「△」は連下(話題作になりそう)、「×」は注意(その他の注目作)。
参考サイト:https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=6212
総評
放送・配信予定作品数は12月31日時点で77作品。過去1年間と比較した全体の傾向は、原作別で、漫画・WEB漫画・SNS漫画が24→23→43→43→43、なろう系(WEB小説)が18→11→12→13→15、ラノベ・小説(なろう系除く)が3→6→3→6→5、オリジナル・企画物が13→12→17→8→8作品(内、完全新作が10→10→13→5→3)。続編が20→15→25→21→27作品(続編割合29→18→29→26→35%)、配信限定が8→12→7→9→7作品となった。配信プラットフォームの内訳は、Netflix3、YouTube3、鉄道チャンネル1。
今期も各種漫画となろう系原作作品が多い。ただ、なろう系≒WEB配信の作品に完全にセンターを奪われた小説系に対し、漫画は紙媒体で発表された作品がまだ多いという違いが興味深い。更に、地上波放送の完全新作オリジナル作品が現在までゼロ作品という、オリジナルアニメ冬の時代を象徴するクールになってしまった。配信限定作品は今のところ発表されているのは3作品のみだが、なぜか動画配信プラットフォーマーは配信開始ギリギリまで情報を出し渋る傾向があるので、恐らく多少は増えることが見込まれる。個人的には予告なしに突然配信開始することに何のメリットもないように思えるのだが実際のところどうなのだろう。急に飛び出して効果あるのはゾンビとパンをくわえた美少女くらいなもんじゃないかと思う。知らんけど。
オリジナル作品が少なく、続編率も高いことからも、今期の覇権候補・注目作も続編が中心になりそうだ。2018年から続いたシリーズ完結編『ゴールデンカムイ 最終章』、2年半振りの新シリーズ『呪術廻戦 死滅回游』(前編)、2023年代表『葬送のフリーレン』(2期)と2025年代表『メダリスト』(2期)の他、MAPPAの神作画で描かれた邪道王道バトルロイヤル『地獄楽』(2期)、史上最も幸福な捕虜を描いた飯テロアニメ『姫様“拷問”の時間です』(2期)と話題作が並ぶ。更に、1年半振りの【推しの子】(3期)では、誰得ビターエンドをソードマスターヤマト並のスピード感で描き切り、日本漫画史に残りそうな大炎上を見せた最終回までアニメはやるのか(4期があるのか)が注目される。
新規アニメ化作品では、『さんかく窓の外側は夜』(2021)のヤマシタトモコ原作、2024年には新垣結衣主演で映画化もされたガール・ミーツ・ガールドラマ『違国日記』、うめざわしゅんの衝撃の連載デビュー作、人間とチンパンジーの間に生まれ、人間を超える能力を持った“ヒューマンジー”を巡る本格SFサスペンス『ダーウィン事変』あたりが注目作品。
そして今期は“勇者”がとにかく多い。『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』『勇者のクズ』『勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。』『勇者パーティを追い出された器用貧乏』と『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』…クズ勇者(有罪)、だいぶパリピだな! ちなみに『勇者刑…』と『勇者のクズ』は原作者が同じだが、これは偶然か、KADOKAWAに対するリイド社(を通した作者の)の嫌がらせかのどちらだろう(邪推)。そもそも『勇者のクズ』はかなり特殊な経緯を経て現在に至っており、カクヨムへの小説投稿→KADOKAWAから書籍化するも1巻で打ち切り→同人誌としてコミカライズ→リイド社の漫画配信サイトで配信連載→アニメ化及び集英社から小説版が再書籍化(予定)という流れとなる。勇者って何なんでしょうね。
懐かしアニメの焼き直し企画では、週刊少年ジャンプで1982年から87年にかけて連載され、ジャンプ黄金期の端緒を担ったギャグマンガ『ハイスクール!奇面組』(1985-87)が約40年振りの新規アニメ化。また同じくジャンプ黄金期を彩った『聖闘士星矢』(1886-89)ブーム便乗作品の双璧、『鎧伝サムライトルーパー』(1988-89)が約35年振りに鎧“真”伝となって帰ってくる。『鎧伝』と同時期に放送され、ホビーと連動し大流行した広井王子の出世作『魔神英雄伝ワタル』(1988-89)シリーズの最新作『魔神創造伝ワタル』(2025)は制作会社がサンライズからバンダイナムコピクチャーズに変更となったが、本作は『鎧伝』と同じくサンライズが制作を担当している。余談だが、この流れだと来年あたり『勇者エクスカイザー』(1990-91)(勇者シリーズ)のリメイクが発表されそう。勇者流行ってるみたいだし。周年的には『絶対無敵ライジンオー』(1991-92)(エルドランシリーズ)のほうが放送開始35周年で企画が通りやすそうですが。勇者シリーズは主人公がロボに無能と追放されて、エルドランシリーズは「小学生がロボットに乗るのは危ないと思います!」とか「乗りたくない人もいると思います!」とかポリコレとSDGs全方位配慮した結果、ひろがれ!いろとりどり(完)ってなると令和っぽいと思う。知らんけど。
年度末ということで25年度を軽く振り返ると、やはり今年度、放送・配信開始作品数が遂に年間300作品を超えたということが衝撃的だ。大雑把に言って、ジャンプの発売日以外、一年間日替わりで新作を観続けることができるという計算になる。そしてこの増加を支えるのがなろう系…ではなく、漫画でしかも紙媒体の漫画であるという事実に少し驚いた。なろう系(WEB小説)はここ5年間で年間25作品から51作品と倍増はしているが、昨年度が58作品と直近ではやや数を減らしてる一方、最も数を増やしたのが漫画原作アニメで、67作品から93作品と、100作品に迫る作品数になり、WEB配信漫画原作も36作品から60作品と、大きく数を増やしている。一方でアニメオリジナル作品は70作品から41作品と大きく数を減らしている。内容的にもアニメ単体での新作が半減する一方、メディアミックス企画はやや増加傾向にあることから、アニメバブルとさえ思える現状においても、制作サイドが自ら新作アニメ企画を立ち上げる苦労が垣間見られる。
さてお待ちかねのク…問題作には…なろう系ならだいたいこのカテゴリーなんじゃないですかね。というのも今期は本当に特徴がない作品が並んでしまって、地雷制作会社かどうか位しか語るべきポイントがない。せっかくアニメ化するなら、聖女に平手打ちを食らった瞬間相撲部だった前世を思い出した悪役令嬢の私が捨て猫王子にちゃんこを振舞うくらいの気合いの入った作品をアニメ化して欲しい。はぁどすこいどすこい~。『お気楽領主の楽しい領地防衛~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』は『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』(2018)、『惑星(ほし)のさみだれ』(2022)のNAZ。『穏やか貴族の休暇のすすめ。』は『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』(2025)、『ふたりソロキャンプ』(2025)のSynergySP。『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい』は『オリエント』(2022)のACGT。『転生したらドラゴンの卵だった』は『最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える』(2024)の画狂&Felix Film。この辺りは実績十分で、各作品のPVを観る限り、今期も遺憾なくその実力を発揮してくれるだろう。そしてやはり本命は『聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~』(2023)、『ささやくように恋を唄う』(2024)、『鬼人幻燈抄』(2025)と、近年、その年を代表する作画崩壊アニメを毎年送り出し続け、クソアニメ界で圧倒的な力を見せつける横浜アニメーションラボ制作の『ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~』だろう。物語はテンプレのチート異世界転生なろうで、ヘルモードだの廃設定だのという部分は忘れても問題ないです。無双するって部分しか使われないので。しかも見どころは作画崩壊するかどうかだけですし。
以上、ざっくり今期レビューでした。観たい作品は見つかりましたか?

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