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夏期新アニメ(一覧、総覧)

ペンギン

夏ですよ。

「(夏コミで)忙しいあなたの新たな出会いのお手伝いをしたい」みたいなタイトルのブログにありそうな色々。あるいは「リンク集」なる前世紀の遺物。新規アニメ化作品の一部についてはひとこと添えて、続編については基本割愛。『 』書きの後の( )内の数字は追記がない場合は当該作品のTVアニメシリーズの放送開始年です。表記ブレ御容赦。記載内容の正確性無保証。敬称略。新規アニメ化作品についてのひとことふたことは順次更新。

  • アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】/[続][アプリゲーム][中国]
  • 雨と君と/[新][漫画]
    • https://amekimi-anime.com
    • 原作はヤンマガ連載の美女×動物ものほのぼのコメディ。ある雨の帰り道、ひとりの女性がフリップネタの出来る捨て犬を拾ったことから始まる“君”とのふたり暮らしを描く日常系。犬にしては芸達者だな…とは思っていたが、その正体はなんとたぬきだったのだ!(知ってた) 制作と監督は『タヌキとキツネ』(配信,2018)のレスプリに月見里智弘監督。たぬき好きなのかな?
  • 異世界黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~/[新][なろう系]
    • https://mynoghra-anime.com
    • 今期の約束されたクソアニメシリーズ。『シヴィライゼーション』(CSゲーム,1982)シリーズのようなストラテジーゲームの世界トップランカーが、そのゲームの世界に転生して生身でリプレイする話。物語の核は2世代前くらいの転生なろうで、珍しくもないのだが、味付けの部分がなかなかに呑み込みづらい。まず、主人公が好んで使用していた勢力の「邪悪と破滅を司る平和を愛する温厚な文明」という設定が全く入ってこない。邪悪と破滅が平和で温厚とは…意味は分からんが小学生の黒歴史小説に出てきそうなフレーズではある。更に、世界の頂点に登り詰める程にやり込んだゲームの世界に転生する、ということは、主人公的には百回、千回とプレイしたゲームの千一回目となるわけで、主人公に緊張感与えるのが非常に難しく、物語がダレるのは火を見るよりも明らかだ。しかも、ダレても構わない日常系やスローライフ系ならまだしも、タイトルで“世界征服”を標榜しているのだからもう、何とも。そんな挑戦的な原作をアニメ化するのは、始祖にして頂点、“スマホ太郎”こと『異世界はスマートフォンとともに。』(2017)を始め、『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』(2019)、『神達に拾われた男』(2020)、『レベル1だけどユニークスキルで最強です』(2023)など、数多の迷…名作なろう系アニメを世に送り出してきた巨匠、柳瀬雄之監督。そして制作は勿論、MAHO FILMだ。正に今期イチオシの鉄板クソアニメ。
  • ×うたごえはミルフィーユ/[新][企画物]
    • https://utamille.com/anime
    • 『Caligula -カリギュラ-』(2018)原作ゲームの企画・原案の山中拓也とポニーキャニオンが組んだ声優アカペラユニット企画のアニメ展開。企画自体は2022年からスタートしており、シングル曲のリリース、ライブイベントも定期的に行われている。企画の建付けはオーディオドラマシリーズや声優ユニットの企画に『ラブライブ! School idol project』(2013)を掛け合わせたような感じ。ただ、アイドルグループやガールズバンドではなく、アカペラユニットというところが新しい。企画スタートから3年間で公式YouTubeチャンネル登録者数2万人弱、動画もカバー曲のMV以外はあまり回っておらず、更には、アニメ人気に直接繋がりそうなオーディオドラマが特に再生数が伸びないという状況でのアニメ放送は、最早、事実上の卒業記念コンサートか。
  • おそ松さん (4期)/[続][スピンオフ]
  • 陰陽廻天 Re:バース/[新][オリジナル]
    • https://onmyo-kaiten.com/
    • 『ジョジョの奇妙な冒険』(2012)のdavid production“初の”オリジナルアニメというのは意外だが、その主人公がスカジャン着た金髪ウルフカットヤンキーというのは悪い意味で納得感はある。ヤンキーを主人公にした話ってバカでも作れるから。何故なら主人公がバカだから。しかも轢かれそうになっていた小動物を助けようとして、気が付いたら和風異世界に転生して、いきなり死んだと思ったらタイムリープして蘇って、バッドエンド回避すべく陰陽師を目指すって…企画会議で「これ、令和に、オリジナルでやる必要ある?」ってだれも言わなかったのか…などと茶化しながらもPV観た感触は悪くない。そういえば観ている自分もバカだった。
  • カードファイト!! ヴァンガード Divinez デラックス決勝編/[続][TCG]
  • 怪獣8号 (2期)/[続][WEB漫画]
  • 薫る花は凛と咲く/[新][WEB漫画]
    • https://kaoruhana-anime.com/
    • 制作:CloverWorksのマガジンラブコメ。監督:黒木美幸、シリーズ構成:山崎莉乃は『明日ちゃんのセーラー服』(2022)のコンビ。作画が原作再現度高すぎて「キャラデザが気持ち悪い」と賛否両論あったことで、京アニのKey三部作(『AIR』(2005)、『Kanon』(2006)、『CLANNAD -クラナド-』(2007))を思い出したのはいい思い出。お互いに教室内が見えるほど隣接したヤンキー都立とお嬢様私立という、トンデモ都市計画な学校を舞台にした古典的格差ラブコメだが、ヤンキーがスイーツ男子という点が特色。「底辺ヤンキー男子高に隣接する私立女子高なんて行かせたい親御さんいないだろ」とか「となりが名門お嬢様女子高って倍率高くなりそう」などと考えてはいけない。PVを観た感じ、作画は期待通り。『明日ちゃん』もそうだが原作のタッチを残すのがとにかく上手い。今期は同じCloverWorks制作の2作品の他、京都アニメーション、Production I.Gやボンズ(フィルム)、TRIGGERといった作画に定評のある制作会社が居並ぶ、近年稀に見る作画激戦クールだが、その中でも注目を集めそうな作品。
  • ガチアクタ/[新][漫画]
    • https://gachiakuta-anime.com/
    • 週刊少年マガジンの邪道王道バトル物。キベラスラムみたいなところに叩き落とされた主人公が異能バトルで成り上がる話。制作は『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』(2025)のボンズフィルム。監督はP.A.WORKS制作作品で原画や演出を務めてきた菅沼芙実彦で、本作が初監督作品となる。原作者の言うように「グラフィティデザインを取り入れることでより面白く」なっているかはよくわからなかったが、PVはなかなか格好いい。
  • 学校では教えてくれない大切なこと/[新][児童書等]
  • カッコウの許嫁 Season2/[続][漫画]
  • 彼女、お借りします (2期)/[続][漫画]
  • 神椿市建設中。/[新][企画物]
  • カラオケ行こ!/夢中さ、きみに。/[新][漫画]
    • https://karaoke-muchusa.com
    • 『女の園の星』(OVA,2022)の和山やまのコメディ短編集2作品をまとめて1クールのアニメシリーズでOAするというかなり変則的な作品。どちらの作品も元々同人誌として発表された後、一般書籍化されたという珍しい作品。両作品とも人気は高く、『夢中さ、きみに。』は刊行からわずか一年半弱で実写ドラマ化、『カラオケ行こ!』は昨年、実写映画が公開された。制作は『ちいかわ』(2022)の動画工房、監督は『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』(2023)の中谷亜沙美。
  • 傷だらけ聖女より報復をこめて/[新][WEBTOON]
  • ×気絶勇者と暗殺姫/[新][漫画]
    • https://kizetsuyusha-anime.com
    • 原作は週刊少年チャンピオン連載のハイファンタジーギャグ漫画。ドラクエでハーレムパーティ組んだら殺し愛が始まった、みたいな話。チャンピオン漫画らしく全体的に荒削りで、キャラデザも整い過ぎていないところがギャグ漫画らしくて好印象。制作は『望まぬ不死の冒険者』(2024)のCONNECT制作、秋田谷典昭監督。ちなみに秋田谷監督は『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』(2023)の監督だったが、今期放送予定の2期は『いつか天魔の黒ウサギ』(2011)の山本天志監督が引き継いでいる。
  • 銀河特急 ミルキー☆サブウェイ/[新][オリジナル]
  • ぐらんぶる Season2/[続][漫画]
  • クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-/[新][WEB漫画]
  • ゲーセン少女と異文化交流/[新][WEB漫画]
  • 公女殿下の家庭教師/[新][なろう系]
  • ×cocoon(コクーン) ~ある夏の少女たちより~/[新][漫画]
    • (公式サイト無し)
    • ひめゆり学徒隊を題材にした今日マチ子の漫画が原作の、夏のNHKらしい作品。元スタジオジブリのアニメーターで、朝ドラ『なつぞら』(TVドラマ,2019)でアニメーション監修も担当した舘野仁美がアニメーションプロデューサーを務めると共に、自身が代表を務めるササユリが制作する。原作では、少女漫画的な繊細なタッチながら、戦争の惨劇が直接的に描かれており、そこをどう映像化するかが注目点。
  • サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと/[新][なろう系]
  • SAKAMOTO DAYS (2期)/[続][WEB漫画]
  • 地獄先生ぬ~べ~/[新][懐古][漫画]
  • CITY THE ANIMATION/[新][漫画]
    • https://city-the-animation.com
    • 京都アニメーション約1年振りの新作TVアニメシリーズは『日常』(2011)のあらゐけいいちの漫画が原作。監督、音響監督のふたりは『日常』と同じく、石原立也と鶴岡陽太が担当する。PVの時点で他の作品とは明らか目指すものが違う。超絶技巧は当たり前で、それをどうアニメーションに使うかという発想力がすごい。しかもそれを、劇場アニメでもアート系作品でもなく、TVシリーズのエンタメ作品でやってしまう所がまた恐ろしい。一言で言えば“原作漫画を忠実にアニメ化”という、なんかものすごく言い古された惹句になってしまうのだが、漫画の絵をそのまま動かすというような生易しいものではなく、漫画読者の脳内映像を投影したとでもいうべき映像表現に狂気すら感じる。ただ、日常コメディにこの作画は濃厚すぎる気がしないわけでもない。元より「京アニはぐにょぐにょ動くのが嫌」という声があるくらい、昔から基本的にやり過ぎな制作会社であり、らしいっちゃ、らしいんだけれども…
  • 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う 2nd season/[続][なろう系]
  • 新星ギャルバース/[新][オリジナル][配信]
  • ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される/[新][なろう系]
    • https://zutaboro-anime.com
    • 今期の約束されたクソアニメシリーズ。勘違いから始まる“ずたぼろ令嬢”のシンデレラストーリー。本作のキャッチコピーの“シンデレラストーリー”は比喩ではなく文字通りのシンデレラストーリーです。家族から召使のようにこき使われている心優しい乙女が、貴族の一人息子に見初められベタ甘に愛されるという、まんまシンデレラで、本作はそのアフターストーリーといった感じ。制作は『シルバニアファミリー フレアのハッピーダイアリー』(2022)のランドック・スタジオ。一言で言えば虚無としか言いようがないんだけど、舞台設定が馬鹿っぽいというか、何も考えていないというか。主人公は貧しい男爵家の次女でー、長身を理由に召使のような扱いをされていてー、舞踏会の立ち話で盛り上がったという理由で大富豪の伯爵家の一人息子に一目惚れされたけど、求婚されたのは姉でー、で姉が死んで代わりに嫁ぐことになったら実は求婚相手を間違えていました、やっぱりね~HAPPY END(はぁと)~、って、なんだこの適当な話。姉が間違えられて死ぬくだり、いらないよね? “間違えられて結婚した”か“死んだ結婚相手の替え玉にさせられる”じゃないと、姉ちゃん無駄死になんだわ。あと、貧乏男爵家と金持ち伯爵家ってのは対になっていようでなっていないのよ。金持ち男爵家と貧乏伯爵家なんだよ、こういう場合。でなければ、貧しい庶民と伯爵様か、貧乏貴族と王族か。意外性もギャップも小さすぎるんだよ。ついでに言えば、主人公の男爵家の面々は馬鹿ばっかだから、金も名誉も、実力さえない底辺お貴族様で、こんなん噛ませ犬にしかならんのよ、常識的に考えて。ヒロインもただただ少女漫画脳の魅力がわからん置物ヒロインだし、はっきり言って、女なろう系も落ちるところまで落ちたな、という作品。
  • 青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない/[続][ラノベ]
  • その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする Season2/[続][漫画]
  • Turkey!/[新][オリジナル]
    • https://turkey-project.com
    • タツノコプロの社内レーベル、BAKKEN RECORDオリジナルアニメ。長野県を舞台にした女子ボウリング部の話、と聞くと「きらら系かな?」と思ってPV観たら、結構ガチ目のスポ根アニメだった。監督は、江戸幕府が謎エネルギーを後ろ盾に400年命脈を保っている日本を舞台にした和風スチームパンクと思いきや、よくあるチャンバラアクションファンタジーでござったの巻『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』(2021)の工藤進。J.C.STAFF制作の、ロードレースをテーマにした『南鎌倉高校女子自転車部』(2017)の監督も務めている。ちなみに『南鎌倉高校女子自転車部』の公式サイトは、現在、乗っ取られてオンラインカジノの魅力を語るクソサイトになっている。…まあ、何はともあれ、ボウリングと聞いて思い出せる作品は、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(実写映画,2002)くらいしかないので、本作にはちょっと期待している。
  • タコピーの原罪/[新][WEB漫画][配信]
  • 盾の勇者の成り上がり Season4/[続][なろう系]
  • ダンダダン (2期)/[続][WEB漫画]
  • 地縛少年花子くん2 後編/[続][漫画]
  • ちびゴジラの逆襲 (2期)/[続][スピンオフ]
  • 追放者食堂へようこそ!/[新][なろう系]
    • https://tsuihosha-shokudo.com
    • 『異世界食堂』(2017)、『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』(2018)の流れを汲む、異世界×料理もので、最近では『とんでもスキルで異世界放浪メシ』(2023)、『ダンジョン飯』(2024)のヒットが記憶に新しい。本作はそこに追放なろう要素を加えアップデートされている。原作は、コミカライズ版の上手さもあるが、ギャグの掛け合いが意外なほど質が高く、気楽なエンタメ作品として楽しめる。惜しむらくは食堂要素を生かし切れておらず、食堂である必然性は感じられない点。制作は『異世界食堂2』(2021)のOLM Team Yoshioka。監督は『劇場版 どうぶつの森』(2006)、『たまごっち!』(2009)の志村錠児。
  • 強くてニューサーガ/[新][なろう系]
  • デキちゃうまで婚/[新][WEB漫画]
  • 出禁のモグラ/[新][漫画]
    • https://dekinnomogura.com
    • 『鬼灯の冷徹』(2014-18)の原作漫画家、江口夏実の最新作のアニメ化。あの世から出禁を喰らった死なない男が主人公のオカルトコメディ。あの鬼灯さんに出禁喰らうって相当だな。まあ、自称・仙人ってだけで嫌いそうだけど(白澤的な意味で)。制作は『虚構推理』(2020,23)ブレインズ・ベース。監督は『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』の石踊宏。アクの強い原作の画風をどうアニメにするかが注目点。
  • 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます (2期)/[続][なろう系]
  • 転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~/[新][WEB漫画][中国]
  • 桃源暗鬼/[新][漫画]
    • https://tougenanki-anime.com
    • 原作は、漆原侑来の漫画で、桃太郎をモチーフにしたダークファンタジー。連載開始直後は『鬼滅』と『呪術』のパクりと揶揄されながらも着実に人気を伸ばし、今年の一月には舞台化も果たした。まあ、今、ダークファンタジーやったら誰かが『鬼滅』か『呪術』か『チェンソー』か『ハガレン』のパクりって言いだしそう。それよりも、連載開始当時、千葉県の小学生が、桃太郎を200冊以上も読み漁って独自に分析した夏休み自由研究が話題となっており、連載開始前年には『桃太郎は盗人なのか?~『桃太郎』から考える鬼の正体~』というタイトルで一般書籍化もされていて、こちらの影響のほうが大きそうですが。制作は『HIGH CARD』(2023,24)のスタジオ雲雀、監督の野中阿斗は本作が初の監督作となる。ちなみに桃太郎研究の小学生は、3年後に続編『嫁取り噺『桃太郎』~全国の伝承昔話『桃太郎』を読み比べる~』も出版しています。
  • Dr.STONE SCIENCE FUTURE (2期)/[続][漫画]
  • 9-nine- Ruler’s Crown/[新][PCゲーム]
    • https://nine-anime.marv.jp
    • ギャルゲーのアニメ化は2010年頃をピークに、年々、数を減らし続けてきたが、足元では『ATRI -My Dear Moments-』(2024)、『Summer Pockets』(2025)など、立て続けにTVシリーズアニメ化、そして今期は2作品が放送開始となり、しかもどちらもエロゲー原作という椿事が発生している。本作はその一角で、『ましろ色シンフォニー -The color of lovers-』(2011)から14年、ぱれっとブランド作品の久しぶりのアニメ化となる。ゲーム版のメインキャラクターデザインは『ましろ色シンフォニー』と同じく和泉つばすが担当している。ゲーム版は、2017年から2021年にかけて、ヒロイン一人一人にスポットを当てた個別のストーリーを分割販売していくという特殊な形式で発売された作品で、2022年には全5章をひとまとめにした全年齢版がPS4及びSwitchでも発売された。制作は『誰ソ彼ホテル』(2025)のピー・アール・エー。監督の大畑晃一は『マケン姫っ!』(2011)以来、久しぶりの監督作となる。奇しくも『マケン姫っ!』は『ましろ色シンフォニー』と同クール放送作品である。
  • ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット/[新][WEB漫画]
    • https://nyailivi.com
    • 猫に触れた人間を猫に変えてしまう致猫性ウイルスのニャンデミックが発生し、人々が次々と猫になっていく…王道ゾンビ物のパロディコメディ。「しょうもな」と思いつつ、よく考えたら「猫好き≠猫になりたい」という当たり前の事実に気づき「意外と良く出来た設定だなぁ」と感心したり。制作と監督は『MIX MEISEI STORY 2ND SEASON』(2023)のOLMに神谷智大。シリーズ構成は『悪役令嬢転生おじさん』(2025)の入江信吾。また、日本バイオレンス映画界の重鎮、三池崇史が総監督を務めています。PVが小ネタたっぷりのB級パニックアクション映画のノリで楽しい。
  • New PANTY & STOCKING with GARTERBELT/[続][オリジナル]
  • ぬきたし THE ANIMATION/[新][PCゲーム]
    • https://nukiani.com
    • 今期のエロゲアニメの一角。全年齢版もあり比較的穏当な物語の『9-nine- Ruler’s Crown』に対し、本作は『着せ恋』の海夢ちゃんが嬉々としてコスプレしそうなタイプのエロゲーが原作で、ゲームの正式タイトルは『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』である。アニメ化発表直後から制作陣の正気を疑う意見がネットに溢れており、エイプリルフールには公式が「このままだと放送できるシーンがない為、アニメ化中止になりました」という、ネタか本当か判断し辛いネタ動画を公開するなど、話題性だけなら今期トップクラスかも知れない。制作は『異種族レビュアーズ』(2020)、『異世界迷宮でハーレムを』(2022)など、紳士向け作品に定評のあるパッショーネ。総合監修と脚本監修として原作メーカーの人が入っているところに本気度を感じる。が、かえって心配である(『異種族レビュアーズ』的な意味で)。
  • ×ネクロノミ子のコズミックホラーショウ/[新][オリジナル]
    • https://anime-necronomico.help
    • CygamesのIP創出プロジェクト。サイゲは『ウマ娘 プリティーダービー』(2018)といった自社グループが運営するスマホゲームのアニメ化に加え、近年は『アキバ冥途戦争』(2022)、『勇気爆発バーンブレイバーン』(2024)などオリジナル作品の製作も積極的に行っている。『この素晴らしい世界に祝福を!』(2016)シリーズの構成などを務めた上江洲誠の企画で、クトゥルフ神話と配信者とデスゲームを組み合わせた群像劇。エッジの効いた組み合わせだが、相性は良さそうな印象。監督は『魔法使いになれなかった女の子の話。』(2024)の松根マサト。制作はStudio五組。今期の『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う2nd season』、『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』の制作も担当している。個人的には期待度が高いのだが、絶妙な制作陣容が『THE MARGINAL SERVICE』(2023)を思い出させる。この開けてみるまで分からない感じも、オリジナル作品の醍醐味といえる。
  • ハイガクラ (リテイク)/[新][WEB漫画]
  • ばっどがーる/[新][漫画]
    • https://badgirl-anime.com
    • なんか『MONO』(2025)の番組内CMで見過ぎて読んだ気になっている作品。憧れの先輩の気を惹くために高校デビューしちゃった良い子と、モテ体質の風紀委員の先輩を中心にした、きらら系ほのぼの百合作品。最近のきらら系といえば、露出狂まがいの格好で魔法少女と戦わせられたり(『まちカドまぞく』(2019))、引きこもってギターテクを極限まで磨いたり(『ぼっち・ざ・ろっく!』(2022))、ガチめなソロキャンパーだったり(『ゆるキャン△』(2018))、部活で火薬エンジンのロケット飛ばしたり(『星屑テレパス』(2023))と、エッジの効いたキャラ設定やマニアックで高レベルな部活や趣味を披露するケースが目立つが、本作は良くも悪くもかわいい特化型の王道きらら系。制作は『SHAMAN KING』(2021)のブリッジに古田丈司監督。
  • BULLET/BULLET/[新][オリジナル][配信]
  • 光が死んだ夏/[新][WEB漫画]
  • 人妻の唇は缶チューハイの味がして/[新][WEB漫画]
  • 美男高校地球防衛部ハイカラ!/[続][オリジナル]
  • フードコートで、また明日。/[新][WEB漫画]
  • フェルマーの料理/[新][漫画]
  • ブサメンガチファイター/[新][なろう系]
  • ブスに花束を。/[新][漫画]
    • https://busunihanatabawo.com
    • 「わたしみたいな女の子がどうして王子様と!?」は少女漫画のお約束だが、それをガチめにやったラブコメ作品。陰キャのぼっちで「地味で目立たない容姿」(※公式キャラ紹介文より)の主人公が、ひょんなことからスクールカースト上位の世界に足を踏み入れる、という、謂わば『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(2013)のラブコメ版。制作は手抜きアニメに定評のあるSILVER LINK.に湊未來監督。好きな題材だが制作陣に不安しかない。あと本作主人公のC.V.に早見沙織というのは、陰キャにしては華がありすぎると思う。
  • ふたりソロキャンプ/[新][漫画]
    • https://2solocamp-anime.com
    • 講談社の漫画雑誌、イブニングの最期を看取った作品のひとつで、キャンプ飯をテーマにしたアウトドアラブコメ。現在は掲載誌をモーニングに移して連載を続けている。アウトドアものアニメとしてはかなり出遅れ感があるが、原作はキャンプ飯やキャンプそのものの描写が結構細かく描かれていて面白い。恋愛要素はモーニング(イブニング)読者の願望が投影され過ぎていてちょいキモいですが。制作はOPの“ひっくり返った虫ダンス”が話題になった『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』(2025)のSynergySP。監督は『カワイスギクライシス』(2023)の羽鳥潤。ヒロインの、キャンプ飯をきっかけのひとつとして調理師専門学校に進学する、という流れを生かすためにも、飯作画には頑張ってもらいたいと思うのだが、公式サイトやPVを観る限りでは少し不安。本作に先行して公開された実写ドラマとの棲み分けも考えて、ギアや料理をリアルに描くのは大変だし、漫画のキャラクターの再現性に重きを置くという判断があったのかもしれない。いずれにせよ、深夜枠の低予算ドラマと低予算アニメを、同時期にやるというメディアミックスに意味はあるとは思えない。
  • ぷにるはかわいいスライム (2期)/[続][WEB漫画]
  • ぷにるんず ぷに3/[続][玩具等]
  • ポケモンコンシェルジュ (2期)/[続][CSゲーム][配信]
    • (公式サイト無し)
  • ホテル・インヒューマンズ/[新][WEB漫画]
    • https://hotel-inhumans.com
    • 殺し屋専用ホテルを舞台にしたオムニバス作品。ホテルのコンシェルジュとして働くふたりの男女と、殺し屋のお客様との交流を叙情的に描く。姉さん、事件です。ホテルが舞台のアニメがまた始まります。殺し屋というイリーガルな職業を素材にしながら露悪的なピカレスクものせず、かといってアンチヒーローものにもしない物語のハンドリングが巧みで、殺し屋要素も生かし、地味な会話劇になりそうな題材にアクション要素を加えているのも上手い。制作は今期の『バッドガール』と同じくブリッジ。監督は『アイドル伝説えり子』(1989)、『アイドル天使 ようこそようこ』(1990)の大ベテラン、アミノテツロ(『えり子』と『ようこ』は「アミノテツロー」名義)。
  • My Melody & Kuromi/[新][玩具等][配信]
    • (公式サイト無し)
  • まったく最近の探偵ときたら/[新][漫画]
    • https://mattan-anime.com
    • 年取って落ちぶれた『金田一少年の事件簿』(1997-2000)コメディ。まあ、それはそれで本家がやってはいるんですが(『金田一37歳の事件簿』(漫画,2018-24))。シチュエーションやキャラ設定、ついでにPVから『吸血鬼すぐ死ぬ』(2021)の香りが漂う期待の大穴枠。原作は、週刊少年チャンピオンより更に知名度の無い電撃マオウ連載作品。因みに本作には「変態おじさん四天王」ってのが出てきてC.V.は全部、杉田智和です。どういうことなの…?
  • 帝乃三姉妹は案外、チョロい。/[新][漫画]
  • 水属性の魔法使い/[新][なろう系]
  • 勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~/[新][なろう系]
    • https://tsuiho-shiromadoshi.com
    • 約束されたクソアニメシリーズ。追放なろうテンプレ作品なので内容については割愛。タイトルでご想像の通りの話です。制作は『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』(2023)、『最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える』(2024)のFelixFilm。監督は前述『ろうきん』でも監督を務めた玉田博、というかシリーズ構成も同じく稲荷昭彦(「稲荷明比古」名義)です。『ろうきん』といえば、当たり屋で転売ヤーの銭ゲバ女が異世界で権力を傘に着ながら現代兵器で無双しつつ蓄財するという、一点の曇りなきクソなろう作品。本作も期待は大きく、『マイノグーラ』との覇権争いから目が離せない。
  • よふかしのうた Season2/[続][漫画]
  • ×ラノベアニメ/[新][企画物]
    • https://lightnovel-anime.com
    • 『Jack the Reaper』『傷心タイムリープ』『ファムファタル育成計画』『マリー・アントワネットに転生したので全力でギロチンを回避します』のショートアニメ4作品をコンパチでテレ朝系の深夜アニメ枠「ANiMAZiNG!!!」で放送する。公式の煽り文句によると「スマホで5分、この体験は、物語の新たなる挑戦だ。作家たちの出会いが、これまでにない手法が、新しい物語を創り出す。新感覚ショートアニメ」らしい。PV代わりに『傷心タイムリープ』と『ファムファタル育成計画』の第一話がYouTubeで公開されているが、2作品共、縦型のショート動画形式という「これ本当にテレビでやるの?」というフォーマットで、しかも、これまでにもあった形式だし、新しい物語でもなかったという、悪い意味で新感覚ではあった。実際のTV放送がどういうパッケージになるかは始まってみないと分からないが、このまま縦長のアスペクト比で放送したら、まあまあの大惨事になりそうではある。ひとつの番組内に複数のコンテンツを詰め合わせるという形式は、アニメ放送枠では珍しいが、バラエティ番組では定番だし、より簡単に言えば漫画誌そのものをアニメでやる、という感じだろうか。それぞれの作品の原作は、『傷心タイムリープ』が『探偵はもう、死んでいる。』(2021)の二語十、『ファムファタル育成計画』が『薬屋のひとりごと』(2023)の日向夏、『Jack the Reaper』が『Re:ゼロから始める異世界生活』(2016)の長月達平、『マリー~』が『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』(小説,2007)の天野頌子。このメンバーを集め、短編とはいえ新作を書かせたという事と、それぞれ独立した作品にしたという点だけは評価に値する。
  • ×瑠璃の宝石/[新][漫画]
    • https://rurinohouseki.com
    • 原作は、大学で鉱物学を修めた元・理科の先生が鉱物学の裾野を広げるための草の根活動で描いた漫画。『ミギとダリ』(2023)や『ダンジョン飯』(2024)も連載されていた漫画誌「ハルタ」で連載されている。どマイナー誌だが、前述の2作品の他にも、『健全ロボ ダイミダラー』(2014)、『ヒナまつり』(2018)など、個性的でアニメ版も非常に印象的な作品が多い。それらの作品に比べると、本作は比較的穏当で、ぶっちゃけきらら系っぽいお話だが、専門家らしく、鉱物学に関する描写の密度が濃く、そのアンバランスさが独特の味わいを出している。制作は『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(2021)のスタジオバインド。スタッフには、監督の藤井慎吾、シリーズ構成の横手美智子ほか、同社制作の『お兄ちゃんはおしまい!』(2022)制作メンバーが多く名を連ねる。ちなみに、鉱物デザインを、美少女と鉱物のイラストを得意とするイラストレーター、CLUSELLERが担当している。
  • わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)/[新][ラノベ]
  • 渡くんの××が崩壊寸前/[新][漫画]

(全76作品※20250627現在)

※TV放送のある新規アニメ化作品について作品タイトル前の記号は期待度を表す。記号の意味は競馬新聞の予想印に準拠し「◎」は本命(今期の覇権候補筆頭)、「〇」は対抗(十分に覇権を狙える)、「▲」は単穴(覇権を狙える潜在能力はある)、「△」は連下(話題作になりそう)、「×」は注意(その他の注目作)。

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